【防災知識】高齢者防災4(要介護者)

介護の現場は平時から人手不足です。
大規模災害が発生すると、介護スタッフやその家族も、被災者になる可能性が高いので、その場合は更に人手不足が深刻になります。
施設が福祉避難所に指定されている場合は、数日中に福祉避難所としても、施設を運用しないといけません。
これはどう考えても、外部からボランティアなどの、多くの協力がないと施設の運用は無理です。
施設介護でそんな状態ですから、在宅介護もヘルパーさんが、来れなくなる事を想定しなければいけません。

洪水や土砂災害などで、介護施設や病院から、避難する場合も大変です。
2011(平成23)年3月の、福島第一原発で事故が起きた後、福島県大熊町の病院·介護施設では、利用者が過酷な避難を強いられ、バスの中や搬送先で、寝たきりの高齢者らが約50人亡くなりました。
たかが移動でも、要介護者や入院患者を無理なく運ぶ為には、様々な準備が必要です。
安全な搬送先へ無理なく運べたとしても、そこには介護食·介護ベット·介護用トイレなどが、何一つ用意されていない可能性もあります。

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