【防災知識】パーテーションの追加説明

会長の堀内です。
私は富山県防災士会の理事でもあるので、今年はパーテーションを扱う、避難所開設訓練に、何度も参加する機会がありました。
コロナ禍以前のパーテーションは、プライバシーの確保が目的でしたが、新型コロナで感染症対策の重要度が増したので、その説明をします。

従来の設定の、1人当たり2㎡で約300人避難できる、学校の体育館があったとします。
そのままで感染症対策の為に、スペースを確保しようとすると、従来の約2.3倍のスペースが必要になり、約130人しか避難できなくなります。
そこで飛沫感染を防ぐ為に、パーテーションを設置する事で、従来の約1.5倍のスペースになり、約200人まで避難できる様になります。
それでも従来の約3分の2に収容人数が減ってしまうので、教室の活用や車中泊、安全なら家にいる事などを、考えてもらう必要があります。

パーテーションの高さについてですが、健常者を囲むパーテーションが2.0mあった場合は、手元が暗い程度の問題はあります。
要配慮者など囲むパーテーションは、要配慮者を頻繁に確認する必要があるで、1.5m程度のパーテーションにする必要があります。

ダンボール製のパーテーションやベッドは、ダンボールを取り扱う複数の県内メーカーでも、製造されています。
行政に頼まれて仕方なく製造しているようなメーカーは、明らかに既存の製品に手を加えただけです。
真剣に取り組んでいるメーカーは、被災地の避難所で使用してもらい、組立てや使用した感想を基に、次々と改良しています。
実際に改良前と改良後の製品を見ました。
組立ての手間が少し増えましたが、改良前の問題点が解決された、素晴らしい製品になっていました。

しっかり説明書を読むタイプの私には、パーテーションやベッドの組立ては楽しいですが、読まないタイプの人はイラついてしまうと思います。

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