【防災知識】ダンボールベッドの説明

ダンボール製パーテーションの説明をしたのに、ダンボールベッドの説明をしないわけにはいかないので説明します。
避難所においてパーテーションは、プライバシーの確保と飛沫感染の防止がメリットでした。
ダンボールベッドでは何があるか、主なメリットを挙げます。

①エコノミークラス症候群の予防
床とは違い固くなく寝返りができて、腰掛ける事もできるので、エコノミークラス症候群(動かない姿勢が続く事で発生した血栓が、肺の血管で詰まる)が発生しにくくなる。
②ホコリの吸引防止
静かにしていても床から約30cmの高さまで、ホコリが漂っているので(ウイルスが付着している可能性がある)ダンボールベッドの上に居る事で吸引防止になる。
③床からの冷気の遮断
冬に避難した場合、床からの冷気を遮断できる。
夏の場合は汗が染み込み、柔らかくなった所から破損しそうなので、レジャーシートなどを敷いて寝た方が良い。

気になる点としては、ダンボールベッドやパーテーションを、大量に備蓄している所がまだ少ない事です。
少量の備蓄しかない場合は、傷病者や要配慮者などへ優先的に使用します。
他にはパーテーションと同じくダンボールベッドも、メーカーによって性能に大きな差があります。
耐重量で比べても、数トンから数百キロの製品まであり、避難所生活が長期化した場合、使い込んで強度不足になる製品もあるはずなので、上に敷いたダンボールを交換したり、土台の箱の並び位置を替えるなどの、ダンボールベッドの延命が必要に思えます。
あとはサイズの小さいダンボールベッドでは困ります。
長さが1.8m程度では、足を伸ばせない人がいるので、長さは2.0m程度必要です。
幅が60cm程度では、寝返りをして床に落ち怪我をする可能性があるので、幅は90cm以上必要です。
高さは30~40cmなら、腰掛ける事ができてホコリも吸い込まずに済みます。

前回と今回の説明が、ダンボールベッドやパーテーション購入の、参考になれば幸いです。

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