これまで福祉避難所は、一般の避難所では対応しきれないと、判断された要配慮者を、受け入れる2次避難所でした。
しかし令和元年の台風19号などで、その手順では要配慮者を助けるのは難しいと考え、内閣府の方針で2次ではなく直接避難できる手順に、これから変えていくようです。
ただし急に知らない人に避難されても困るので、事前に受入れ対象者の調整をします。
当然受け入れ人数には限界があり、事前に持病や病歴など、対象者の情報も共有して備えます。
避難する側の視点だと、これで上手くできそうですが、介護施設側からすると、慢性的な人手不足の状態なのに、そんな都合よくできる筈がないと思います。
介護はミスが利用者の命に関わる場合があり、利用者の為に職員の負担を大きくすると、職員が辞めてしまうリスクが高まるので、色々な意味で大変難しい仕事だと思います。
仕事でよく伺う介護施設も、職員のやりくりが大変そうでした。
その介護施設の幹部の方に、直接避難が可能になる事について話をすると、今のままでは絶対に無理と言われました。
確かに福祉避難所として、様々な備蓄品の購入などに多額の費用が必要で、何より人手不足が解消されなければ、この内閣府の計画は絵に描いた餅になってしまいます。
この問題は今後どうなるか、注視したいと思います。