感知器は取付ける環境や条件(位置など)や、高さや広さによって種類を選びます。
感度の種類もあり、感度の最も鋭い特種(定温式の熱感知器のみ)から、1種と2種、感度の最も鈍い3種(スポット型煙感知器以外は、あまり使われない)まであります。
同じ名称でも通常の感知器の他に、防水型や耐酸型や防爆型の感知器もあります。
感知器にはたくさんの種類があるので、よく目にする感知器の、説明だけにと留めます。
こちらが差動式スポット型熱感知器で、通常の緩やかな温度変化では、内部空気室の膨張した空気が、リーク孔という小穴から漏れますが、火災の急激な温度変化では、空気室の圧力が上昇し、ダイヤフラム(膜)を押し上げ、接点が閉じて受信機へ信号が流れ、感知器のランプも点灯します。
一般の部屋などに設置され価格が安く、この差動式スポット型熱感知器の2種が、一番多く使われます。
冬に手でしばらく触れると、作動してしまうので、気温の低い時に素手で触れないでください。
こちらも同じ、差動式スポット型熱感知器ですが、感知の仕組が違っており、中央の温度検知素子で、火災の急激な温度変化を感知し、接点が閉じて受信機へ信号が流れ、感知器のランプも点灯します。
熱式の住宅用火災警報器にも、同じ様な形状で感知素子がありますが、こちらは温度変化ではなく、設定温度(65℃か60℃)で感知します。