こちらは以前説明した、消防設備と同じ1号消火栓に見えますが、
中は易操作性(いそうさせい)1号消火栓で、ホース断面が円筒状の保形(ほけい)ホースが収納されています。
使用方法はホースを引き出し延ばすのですが、この消火栓の場合は消火栓上側の、発信機の押しボタンを押す必要がなく、開閉弁を全開にすれば、消火栓ポンプが起動して、消火栓とホースへ水圧が加わります。
この時点でホースの先のノズルが開になっていると、ノズルが水圧で暴れて危険です。
消火栓ポンプが起動すると、消火栓上側の表示灯(赤色灯)が点滅し非常ベルも鳴ります。
消火栓が易操作性1号消火栓の場合は、1人で操作できます。
ホースを延ばしたら、ホースの先のノズルが閉になっているのを確認し、消火栓の開閉弁を全開にすると、ノズルにまで水圧が加わるので、ノズルを構えて放水の反動に備えたら、ノズルを開にします。
放水試験で圧力を測定しています。
放水終了後はホースが泥やススで汚れていれば洗い、中に残った水も抜いて干さなければいけません。
また開閉弁を全閉にして放水を止めるまではできても、その後の復旧操作が分からない場合(受信機の表示が消えなかったり、消火栓ポンプが停止しないなど)は、いつも点検してくれている業者さんに、復旧操作やホースを干してもらえると助かります。
他には2号消火栓があり、こちらはホースが細く放水量は少なくなります。