【防災知識】その他10(田んぼダム2)

田んぼダムには方式が2種類あり、機能一体型は導入が容易ですが、中干し(夏に水を全て抜き乾燥させ、土の中の嫌気性の菌が出すメタンガスを抜き酸素を補給する)の邪魔になります。
機能分離型は導入してしまえば手間いらずで、引っ掛かった草などを取り除くぐらいしか作業は増えません。

こちらは田んぼの中から見た機能分離型の排水桝(ます)で、2種類の板を差し込む為に2ヵ所溝があり、手前側の溝に水位調整板が入っていて、この写真では稲刈りが済んでいる秋で田んぼの水を抜いているので、水位調整板は田んぼの土と同じ高さになっています。

こちらが流量調整板でこの製品の場合、下側に直径6cmの流出量調整孔(こう)があります。

奥側の溝に流量調整板を入れ、大雨になり手前の水位調整板を、大きく超える水位になっても、流出量調整孔からゆっくり(少ない量だけ)排水されます。
田んぼダムを導入する事によって、大雨の時に田んぼの水位がかなり上がるので、田んぼの周囲の畦畔(けいはん)(土やコンクリートで作られた土手)のかさ上げが必要になります。
11月9日(土)の現地視察で、土地改良区の職員さんに聞くと、視察した地区の田んぼダムの畦畔(けいはん)は、田んぼの土から50cmの高さにしているそうで、それぞれの地域に合わせて畦畔が造成され、そこに適した排水桝(ます)が選ばれるようです。

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