スプリンクラー設備は、施設の用途や広さなどによって必要になります。
作動したスプリンクラーを、継続して散水させる仕組みには色々な種類があり、施設の部屋や廊下などの一般的な場所用の他に、高天井で可燃物のどん帳などがある、劇場などの舞台部分用や、ドーム球場や大型施設の吹抜けなどの、大空間の高天井用や、配管内の凍結防止の為の寒冷地用など、設置場所の用途や条件によって仕組みの種類が決まります。
一般的な場所用のスプリンクラー以外はあまり見る機会が無いので、主に一般的な場所用のスプリンクラーの説明をします。
私自身がそうだったのですが、スプリンクラーについて勘違いしている方が多い場合、スプリンクラーヘッドまでの配管には、常に水が満たされ水圧がかかっていて、スプリンクラーヘッドに高温の熱が加わったり物をぶつけたりして、1カ所作動させてしまうと散水するのはそこだけで、周囲のスプリンクラーヘッドからは散水しません。(爆発的に炎が広がった場合は、複数箇所で作動して散水する場合もある)
その他の種類のスプリンクラーは違う作動方式になっていて、スプリンクラーヘッドまでの配管には作動時だけ水が流れて、つながっているスプリンクラーヘッドから一斉に散水するなど、色々な種類があります。