【防災知識】その他11(堤防被害)

2015年に発生した、平成27年9月関東·東北豪雨の鬼怒川の洪水や、2019年10月に発生した、令和元年東日本台風(台風19号)の阿武隈川と千曲川の洪水のニュースを、見た方は多いと思います。
よく見る映像では水が溢れる「越水」や、川の流れで削り取られる「深掘れ」や、斜面が崩れる「崩壊」の映像を見るので、「越水·深掘れ·崩壊」の3つが、堤防の被害原因と思われた筈です。
堤防の被害原因は他にも種類があり、堤防の中や下から川の水が浸透して堤防の外側に水が出る「漏水」や、川の水圧や浸透した水によって堤防にひび割れが発生する「亀裂」があります。

小矢部川や庄川を見ると堤防は十分な高さに見えますし、川の曲がりの外側の堤防は、削られないようコンクリートになっているので、堤防の整備は完了している様に見えますが、実は浸透対策がまだ市街地付近だけというのが多いです。
調べると富山県の主要7河川は、7つとも市街地付近は浸透対策を済ませてあり、住宅の少ない所はまだ浸透対策がされていない所が多くありました。
2015(平成27)3月に発表された小矢部川の整備計画によると、予算に限りがあるので全て完璧にとはいきませんが、30年程かけて浸透対策や堤防整備などを進めるそうです。

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