2017(平成29)年7月の九州北部豪雨や、2018年の平成30年7月豪雨では、被害により亡くなられた方のほとんどが、特別警報が発令されていたのに、避難行動をしていませんでした。
幼い子供達はどうすれば良いのか分からないので、大人と行動を供にするしかありませんが、肝心の大人が正常性バイアスで、都合の悪い情報を過小評価や無視をしたり、今回も大丈夫と判断しては、その場にいる全員が、命を落とす事になりかねません。
これまで災害に遭わずに人生経験を重ねた人程、運良く災害に遭わなかった経験から、正常性バイアスに陥りやすかったりします。
正常性バイアスに惑わされずに、避難できた良い例が2011(平成23)年3月の、東日本大震災の岩手県での釜石の奇跡です。
子供達ヘの防災教育として、「想定にとらわれるな」、「その状況下で最善をつくせ」、「率先避難者たれ」の三原則が、浸透していたお陰で、多くの子供達が助かりました。
行政側から発令される、避難指示や高齢者等避難などの避難情報は、役所の担当職員が判断しますが、地域のあらゆる情報を集められるわけではなく、地域の断片的な情報と、気象庁や国土交通省からの情報で判断するので、発令が遅れる場合や、被害が発生しない場合が多いです。
被害が発生しなかった場合に、役所に無駄な避難だったと文句を言うのではなく、避難で気付いた事を役所に報告してください。
実際に避難した人でなければ、分からない事や気付けない事があります。
その報告に役所が対応する事で、実際に災害が発生した時に、助かる人がいるかもしれません。