発信機は下側の赤く丸い所で、その中の黒い部分は押しボタンです。
中央のランプが表示灯(赤色灯)で、上側には非常ベルが内蔵されています。
この様に発信機と表示灯と非常ベルを、一つの箱に収納したものを、機器収納箱と呼びます。
発信機の押しボタンを保護板ごと押すと(強い力が必要)、受信機で信号を受信して、受信機の主音響装置と非常ベル(地区音響装置)が鳴ります。
訓練や点検で鳴らす時は、火災を外部に通報する機能が、使われている受信機の場合は、通報しないようにする為、鳴らす前に移報停止スイッチを押した(停止)状態にして、そこから操作を始めます。
終了時に操作したスイッチや表示が、全て元通りになったのを確認して、移報停止スイッチを戻し(定位)てください。
火災を外部に通報する機能が、無かったり使われていない受信機の場合は、移報停止の操作は不要です。
この発信機の場合、押しボタンの下側に隠れているボタンを押すと、押し込まれていた保護板と押しボタンが、元の位置に戻ります。
その操作だけでは鳴り止まないので、受信機の火災復旧スイッチを押して、信号の保持機能を解除し、主音響停止スイッチと地区音響停止スイッチを、押すと鳴り止みます。
訓練などで発信機から鳴らす場合は、この操作で鳴り止みますが、感知器の誤報や点検などで、感知器が感知して作動した状態が続いていると、信号の保持機能は解除されず、また鳴ってしまいます。
感知器が正常ならしばらくすると、作動していない状態に戻るので、受信機の火災復旧スイッチを押して、信号の保持機能を解除し、主音響停止スイッチと地区音響停止スイッチを、押すと鳴り止みます。
この発信機の場合、押しボタンを押して非常ベルが鳴っている状態で、押しボタンの上側に隠れている電話ジャックに、差込ジャック付送受話器をつなぐと、受信機側と通話ができます。