光電式スポット型煙感知器は煙で作動し、差動式スポット型熱感知器は、温度の急上昇で作動します。
定温式スポット型熱感知器は、設定温度以上で作動して、60℃から150℃までの、公称作動温度の種類があり、他にも作動時間の種類で、早く作動する(40秒以内)特種と、中間の時間で作動する(120秒以内)1種と、遅く作動する(300秒以内)2種があります。
その他にも2種類の感知器を組合せた、複合式感知器もあります。
多信号方式は感度の違う組合せや、作動するまでの時間が違う組合せで、第一報は誤報の可能性がある注意信号として、受信機(主音響装置)のみが鳴り、第二報で火災信号として、施設内の非常ベル(地区音響装置)も鳴ります。
2信号式は違う感知方式の組合せで、第一報は誤報の可能性がある注意信号として、受信機(主音響装置)のみが鳴り、第二報で火災信号として、施設内の非常ベル(地区音響装置)も鳴ります。
補償式は火災が発生しているのに、鳴らない事が無いように、弱点を補わせる組合せで、確実に鳴るようにしてあります。
こちらが定温式スポット型熱感知器で、中央に円形バイメタルが内蔵され、設定温度以上になると円形バイメタルが反転し、接点が閉じて受信機へ信号が流れます。
温度が急上昇し易い台所や洗面所などに設置され、この定温式スポット型熱感知器は、主に1種が使われます。
この感知器の特種は、押入れなどに設置されるのですが、例えば寝タバコなどで落とした、火がついたままのタバコが、そのまま布団に畳まれて、押入れで燃えてしまう場合、ゆっくり炎が大きくなるので、差動式スポット型熱感知器では、作動しない可能性があり、光電式スポット型煙感知器では高価なので、押入れには定温式スポット型熱感知器(特種60℃)を、設置するのが一般的で、この感知器なら60℃の低温で、特種なので早く感知してくれます。