【防災知識】震度とマグニチュード

地震のニュースでよく聞く震度とマグニチュード、防災士の皆さんは説明できるでしょうか。
震度とはその場所での、揺れの強さを表し、マグニチュードとは地震そのものの、大きさ(規模)を表します。
震度は揺れる強さの一覧表を見て、この震度ではこうなるのかと、理解できるので簡単です。
しかしマグニチュードは、相対的に考え(比較の上で成り立つ)、計算に数学の対数を使うので難しいです。
正確ではなく大体この位という、数値になってしまいますが、簡単な計算方法を説明します。

まずは比較するマグニチュード(Mj)、近年の主な地震です。(下記の他にもあります)
M9.0 東日本大震災 2011(平成23)年3月11日
M7.8 北海道南西沖地震 1993(平成5)年7月12日
M7.3 阪神淡路大震災 1995(平成7)年1月17日
M7.3 熊本地震2回目(本震) 2016(平成28)年4月16日
M6.9 能登半島地震 2007(平成19)年3月25日
M6.8 新潟中越地震 2004(平成16)年10月23日
M6.8 新潟中越沖地震 2007(平成19)年7月16日
M6.7 北海道胆振(いぶり)東部地震 2018(平成30)年9月6日
M6.5 熊本地震1回目(前震) 2016(平成28)年4月14日
M6.1 大阪府北部地震 2018(平成30)年6月18日

次にマグニチュードの、数値に対しての大体の倍率です。
0.1で約1.4倍
0.2で約2倍
0.4で約4倍
0.8で約16倍
1で約32倍
2で1000倍
3で約31600倍

必要な数字が揃ったので計算(数値を分解してかけ算)します。
阪神淡路大震災と能登半島地震を比較すると、0.4の差で約4倍の地震のエネルギーの差があります。
東日本大震災と新潟中越地震を比較すると、2.2の差(1000倍×2倍)で約2000倍のエネルギーの差があります。
北海道南西沖地震と北海道胆振(いぶり)東部地震を比較すると、1.1の差(32倍×1.4倍)で約44.8倍の差があります。
新潟中越沖地震と大阪府北部地震を比較すると、0.7の差(4倍×2倍×1.4倍)で約11.2倍の差があります。

この様に大体の数値ですが、( )内の計算方法で、地震のエネルギーの強さを比較する、マグニチュードが分かります。
これでマグニチュードを説明できるでしょうか。

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