【防災知識】地震で避難所に着いてから忘れたり気付けない事

避難から避難所開設·運営までに、忘れたり気付けない事柄を、挙げたいと思います。
①避難所開設準備は、避難所に地域の皆さんが集結してからではなく、避難所に集まったメンバーで、できることからすぐに準備を始める。
救助と避難誘導と避難所開設準備は、同時進行なので担当者は別々にする。
(避難所運営マニュアルに無い、個人的な意見になりますが、救助は二次被害を防ぐ為、大工などの建築工事の従事者をリーダー(現場指揮)にして、安全確保をしながら、若い体力のある者が行い、避難所運営は元気な高齢者や、体力に自信の無い者が行い、発災の2日後(避難3日目)には動ける者全員が、避難所運営に協力して、なるべく得意分野を担当できるように、状況を見て担当の交代(班編成)をしていく、というのはどうでしょうか?)
②避難所も通電火災の恐れがあるので、電気工事士などが、安全の確認·確保を終えるまで、全てのメインブレーカーを切っておく。
③避難所の排水は、トイレなどにバケツで水を流して、外の汚水升(おすいます)を覗いて、流れているか確認して、排水管の状態の判断をする。
天井裏や床下も可能な限り覗いて、目視で排水管の破損と漏れの確認をする。
異常がなければ排水の接続先が、浄化槽の場合はブロアー(ブロワーともいう)の電源を確保するまで、下水道の場合は行政からの指示があるまで、排水を流しては(使用しては)いけない。
④避難所の給水は、避難したら水は元で止めておき、復旧したら漏水がないか確認し(全ての蛇口を閉めて、上水道なら送水の後、水道メーターが動かなくなれば漏水して無く、井戸水なら(呼水が必要かも)しばらく動いた後、ポンプが何分間も停止したままで、どこからも漏水の音がしなければ漏水して無い)、蛇口から水を出して、全ての蛇口の水から濁りや匂いが無くなれば、飲料水に使用して良い。(井戸水の場合、飲料水に使えなくなる場合もある)
⑤被害が発生してからでは遅いので、地域の信頼できる人達で、避難初日から防犯対策(いじめ·暴行·性犯罪対策)を行う。
⑥トイレ掃除は、陣頭指揮は担当者を決めるが、作業は当番制にして皆で行う。
⑦避難生活の長期化に備えて健康維持の為に、運営側の休みや担当(班)替えも考慮する。(建築や土木の各種職人を、住宅やインフラの復旧の仕事もあるのに、避難所で酷使して、過労でダウンさせないように注意)
他にもありますがこのぐらいにさせてください。

6月末からこれまで10回、様々な防災知識をお伝えしてきました。(小学生の質問の回答もありましたが)
なるべく防災の書籍に記載されてない事を、幅広く選んだつもりなので、ぜひ啓蒙活動に役立ててください。
出前講座などの打診があり、活動再開するので、この防災知識の掲載は一旦お休みにします。
活動の無い時期に[防災知識]の掲載を再開するので、期待してお待ちください。

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