今回はどんな物に転倒·落下防止が必要で、どんな器具·金具を使用するか説明します。
【タンス】
転倒防止、2段重ねのタンスは上下連結、扉止め。
【本棚】
転倒防止、2段重ねの本棚は上下連結、重い本は下段へ、本の滑り止め。
【食器棚】
転倒防止、2段重ねの食器棚は上下連結、重い食器は下段へ、食器の滑り止め、皿を重ねる場合は下から大·中·小ではなく中·大·小にすると安定する、扉止め、ガラスの場合は飛散防止フィルムを貼る。
これらの棚などは設置条件によって、転倒防止の方法が違うので、各種転倒防止の器具·金具については、次回から説明します。
主な物にL字型金具、チェーン式器具、ポール式器具、ハニカムボード方式、転倒防止マット、くさびストッパー方式などがあります。
上下連結は棚両側面の壁側端と前側端の4ヵ所にすると良いのですが、4ヵ所もできない場合もあります。
棚の上側で転倒防止をする器具·金具を使う場合は、両側面の前側端2ヵ所で上下連結します。
棚の下側で転倒防止をする器具·金具を使う場合は、両側面の壁側端2ヵ所で上下連結します。
【テレビ】
転倒防止器具(説明書に従って固定)
【冷蔵庫】
転倒防止器具(L字型の接着タイプの器具を使用したり、冷蔵庫の上面と天井が近いと、ポール式器具が使用できる場合がある。)
【額縁・掛時計】
ネジや金具などで固定、ガラスには飛散防止フィルムを貼る。
【窓】
ガラスに飛散防止フィルムを貼り、カーテンやブラインドを閉める。
【照明器具】
吊り下げの照明には必要で、三方向や四方向に揺れ止めをつける。
【ピアノ】
キャスター(車輪)のあるピアノには脚に専用の滑り止め器具(高級なピアノにはあるそうです)をつけ、キャスターの無いピアノには4つ以上(数が多いと安定する)の転倒防止マットを下に挟む。
今回の内容からは外れますが
【暖房器具】
自動消火装置の動作確認、暖房器具の上で衣類を干さない、周囲との間隔を空ける。
思い付く事を全て挙げましたが、家中全てに転倒·落下防止をしようとすると、多くの手間と数万円のコストがかかります。
なので前々回と前回に、コストのかからない方法の説明をしました。