【防災知識】停電(災害)時のインフラ16(発電施設)

2018(平成30)年9月6日に、北海道胆振(いぶり)東部地震の影響で、北海道電力管内で全域停電(ブラックアウト)が発生し、なかなか復旧せず長期化しました。
東日本大震災では東北電力や東京電力の管内に、広域停電は発生しましたが、全域停電(ブラックアウト)は発生しませんでした。
この違いは北海道電力管内全体の需要が多くなく、発電所一つ当たりの需要に占める割合が多いと、主力発電所一つの緊急停止で、電力需要のバランスが崩れ、緊急停止が連鎖的に起きてしまうそうです。
東北電力や東京電力の管内は需要が多く、主力発電所がいくつもあるので、持ちこたえた地域がありました。
四国電力や北陸電力も、北海道電力に似た環境だそうです。
この北海道の停電の長期化の原因は、地震や緊急停止での、深刻な設備の破損がたくさんあり、簡単には直せなかったそうです。
最近では3月16日の地震の影響で、3月22日に東京電力管内と東北電力管内に、電力需給逼迫(ひっぱく)警報が出ましたが、北海道胆振(いぶり)東部地震を教訓にして、負荷遮断という故意に停電させる操作で、設備の破損を最小限に抑えて、この程度に済んだようで、負荷遮断をしなければ更に多くの設備が、破損していたようです。

インフラの説明は今回で最終回です。
インフラは使える事が当たり前で、使えなくなるとそのありがたさに気付きます。
復旧作業中の方への応援は良いですが、不満をぶつけるのはやめてください。
一生懸命作業しているのに、文句を言われるのは精神的に辛いです。
これまでに説明したインフラを維持する為に、多くの人が働いている事を、想像·理解してもらえるとありがたいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメント

お名前 *

ウェブサイトURL

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください