【防災知識】停電(災害)時のインフラ6(井戸水)

家庭用のポンプは主に3種類あります。
地表から水面まで8m以内の井戸では、カスケードポンプが使われます。

カスケードポンプは、流量は多くありませんが圧力は高めです。
圧力が高めのおかげで、2階でも蛇口から勢い良く水が出ます。

地表から水面まで20m以内の井戸では、ジェットポンプが使われます。

ジェットポンプは吸込側の配管が2本です。
圧力管と吸込管がありこの説明には、ベルヌーイの定理などの説明が必要なので、詳しくは検索してください。

地表から水面まで20mを超える井戸では、水中ポンプが使われます。

この水中ポンプが井戸の中に入り、地上には制御盤や圧力タンクが設置されます。
最初の運転に呼び水が必要な、カスケードポンプとジェットポンプ(深い程大量に必要)とは違い、呼び水は不要です。

洪水でポンプの制御部や電源が水没すると、漏電で動かせなくなります。
井戸の地上側の構造にもよりますが、中に洪水の汚れた水が入るので、ポンプを動かせる場合でも、水質検査で飲料水に使えると確認できるまでは、井戸の水は口にしないで、トイレを流す水などに使ってください。

地震では電気が復旧して、ポンプを動かせる場合でも、井戸の水位の低下や水量の減少、水質変化(有害物質混入や濁ったまま)、井戸(ケーシング)の破損などで、水が出なかったり飲料水に使えなくなる場合があります。

井戸のケーシングとは穴を保持して、内側に配管やポンプが入る、鋼管とスクリーン管(たくさんの隙間から水を取り入れる管)です。

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