【防災知識】停電(災害)時のインフラ8(下水道)

富山県西側の砺波平野の下水道の汚水は、その多くが砺波平野北側にある、二上浄化センターへと流れていきます。
二上浄化センターは県の施設で、ここへつながる幹線の、太い下水道管も県の設備で、この太い下水道管につながる下水道管が、各市の設備です。
全ての場所で勾配(流す為の傾斜)が取れるわけではないので、途中にポンプで汚水を吸い上げる設備が必要になります。
それらの設備の中で、県の汚水中継ポンプの多くには、発電機が設置されているので、停電しても汚水を吸い上げて流す事ができますが、市の汚水中継ポンプの多くには、発電機が設置されていません。
停電して汚水中継ポンプが作動しない状態で、下水道に汚水を流すと、溢れたり詰まったりする恐れがあるので、役所から使用許可が出るまでは、下水道にはなるべく何も流さないでください。(風呂の残り湯のような、大量の水を流すのはもってのほかです。)
小矢部市の下水道には1ヵ所、発電機が設置されている施設があります。
国道8号線沿いで、三井アウトレットパークの駐車場に隣接した、西中野汚水中継ポンプ場です。
ここへは埴生地区と石動地区(小矢部川北側市街地)からの、汚水が流れてきます。
汚水は吸い上げて小矢部川を越えて、県の太い下水道管へと流れていきます。

出力の大きな汚水中継ポンプがマンホールの穴の底にあり、地上には電気のメーターとブレーカーのボックスと、制御盤がある。

出力の小さな汚水中継ポンプがマンホールの穴の底にあり、地上には電気のメーターとブレーカーのボックスはあるが、制御盤は無い。
これらの市の汚水中継ポンプは、停電すると作動しない。
小矢部市内にはこれらの汚水中継ポンプが、現在約70ヵ所程ある。

この西中野汚水中継ポンプ場では、沈殿物の除去もしている。
発電機があるので停電しても作動する。

西中野汚水中継ポンプ場から送られた汚水は、ここから小矢部川を越える。

小矢部川を越えた汚水はここから、県の太い下水道管へと流れる。

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