【防災知識】停電(災害)時のインフラ10(給排水設備)

明けましておめでとうございます。
この防災知識のネタはこのペースで掲載すると、1年から1年半でネタ切れになる予定です。
防災士として講師をされる方は、間に挟む小ネタとして活用してください。
30分程度の短時間の場合は、そのまま活用するのも良いかもしれません。

強い地震で地面に段差ができたり、地面に液状化現象が発生すると、上下水道(給排水)の配管にダメージがあります。
1995(平成7)年の阪神淡路大震災での、ライフラインの途絶を教訓に、災害に強い資材が使用されるようになりました。
耐震型ダクタイル鋳鉄管(ちゅうてっかん)は、耐震性能が高く余程の事がないと損傷しません。(丈夫なだけでなく非常にうまく考えられた構造になっています。)
この配管を上水道に採用して、これまで地道に配管の更新をしてきた自治体は、強い地震があっても上水道の被害は少なく済みます。

しかし下水道では丈夫なのも重要ですが、地震により配管の位置が上下して、勾配(流す為の傾斜)が変化する事も問題になります。
下水道(排水)の配管は位置が数センチ上下しただけで、流れが悪くなったり流れなくなります。
強い地震の後に、下水道(排水)の確認をしたくても、配管は地面の中で見えないので、下水道のマンホールや、建物周囲の排水の汚水マスが、元の位置から上下していたら、勾配が変化しているか破損していると考えてください。
下水道(排水)の勾配に変化があったり、破損した場合は何も流さないでください。

下水道のマンホール

建物周囲の排水の汚水マス

東日本大震災や熊本地震、北海道胆振(いぶり)東部地震などで、液状化現象により、これらが地表から飛び出たり、建物ごと沈んだ様子が報道されていました。

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